松末 凌さん(エクセン株式会社)

松末 凌 さん
機械工学科 平成30年度(2018年度)卒業
エクセン株式会社
不安と成長

みなさん初めまして。平成30年度に機械工学科を卒業した松末です。
私は鹿児島高専を卒業後、東京都港区浜松町に本社をおくエクセン株式会社に入社しました。
エクセンは、コンクリートバイブレータをはじめとした建設機械、ノッカーやブラスターなどの産業用機械など多様な製品を設計製造、販売しています。私は草加工場(埼玉県)の技術部に所属しています。業務は主に、お客様からの要望に沿った特注品の設計、製図です。
入社当初は、分からない事だらけだったので、ちゃんと仕事できるかどうか不安でしたが、エクセンには高専出身の先輩が何人もいて、分からないことは相談しやすく、丁寧に教えていただきました。今は仕事を楽しめるようになったと感じています。今年で入社3年目になりますが、新製品の開発も担当し、特許の出願・取得という貴重な体験をしました。自身の取組んだ製品を世の中に送り出すだけでなく、特許取得という達成感も加わり、また、チャレンジしようという気持ちも湧いてきます。
仕事をしていく中で、高専で学んだ事を活かす場面はありますが、それはあくまでも土台のようなものだと感じています。学んだ事だけでは解決できない部分が新たに出て来て、その度にまた勉強の繰り返しです。高専を卒業した時は「もう勉強とはさよならだ!」なんて少し思っていましたが、どうやら一生勉強する運命のようです。学生の頃は勉強に意味を見出せずにいましたが、社会人となった今では高専での勉強が仕事の役に立ち、自身や世の中の為になると考えることができ、学生時代より俄然やる気を持って頑張れます。そのように勉強を続けているうちに、入社したての頃に抱えていた不安はかなり小さいものになりました。勉強をすればするほど成長し、自信がついていきます。学生時代、あまり勉強しないくせに「進級できなかったらどうしよう」と不安で毎年ギリギリで進級していた自分に「勉強してれば何とかなるよ」と教えたいです。何事にも真剣に取り組んでいけば、すぐに結果が出ない、あるいは失敗したとしても納得がいくし、次のチャレンジにも繋がっていくと思います。もし何かしらの不安を抱えている方がいるならば、まずは勉強を頑張ってみましょう。
エクセンには鹿児島高専の後輩が2年連続で入社してきました。今度は私自身が頼りになる先輩になれるよう、一層勉強していこうと思います。

令和3年(2021年)12月17日寄稿