2020年4月新型コロナ感染が拡大する中、鹿児島高専電気電子工学科に入学した10名にある使命が課せられた。
教員A「今年は高専の一大イベント体験入学ができそうもない。しかし、多くの県内中学生が楽しみに待っている。みんなどうしたらいいだろうか。」
学生「先生、僕らモノづくり好きなんで、何か作って、それをホームページで公開するのはどうでしょうか。」
教員B「Goodアイデア!それはいい。では、君たち何か作れるかい!何がいい?」
学生「作ります!やっぱり、電気電子なんで、電気回路とプログラムとセンサを使ったものがいいです!」
教員C「それならうってつけのやつがあるよ。倒立振子ロボットだ。これやってみるかい?ただし、放課後だよ?」
学生「先生、やります。作りたいです。放課後でもやりたいです!」
教員A「よし、わかった。じゃ、作ろう。県内の中学生を笑顔にして、世界をPeaceにできるモノづくりをしよう!」
ということで始まったのが電気電子創作活動「Peace同好会」です。これは放課後に電気電子工学科1年生10名がモノづくりを通して成長していく物語です。
これが倒立ロボットだ!手のひらにホウキを乗せてバランスをとるあれですね。
さっそく作業開始だ!
電気電子楽しいね~。ね。
ギヤボックス作ろうぜ。タイヤを取り出してと
ギヤボックスはプラモデルと似てるから楽勝だよ。
ここはこうだよね。いやちがうでしょ。お~い、けんかするなよ~。
ギヤボックスの位置はこのあたりでいいかな。うん、いいと思うよ。
次ははんだ付けにはいりま~す。先生、このはんだ付け細かすぎますよ。それが電気電子のいいとこじゃん。
電気電子って繊細なんですね~。
電気ってむずいけど、意外と楽しいな!
学生「先生、電気電子どうですか。」先生「楽しいよ!」
放課後にPeaceしてま~す。
次はいよいよ。配線にはいりま~す。ピンソケットは向きがあるから注意してね。
地味~に電線にソケットつけてます。これがきれいに仕上げるコツだそうです。
これどこの部品け?
これがマイコンてやつか~。
マイコンをソケットに挿入してと。
配線まで終わりました。
俺たちもようやく形ができてきたね。
電池入れて、とりあえず、完成!
いや、プログラムがまだでしょ。プログラムの開発環境を設定しよう。
プログラムってなんか英語みたいですね。面白そう。やりたいです。
1年生「こういうプログラムがいつできるようになるんですか。」専攻科生「2年生ぐらいにはできるよ。よし、ダウンロード完了したよ。」
さっそくやってみよう!
一瞬立ちますが、すぐ倒れます。。。涙 どこがうまくいかないのかチェックしてみようか。
それならゲインを調整してみよか。
専攻科生ってもうエンジニアみたいですね。
もう一回リトライしてみます。
今度は立ちました。倒れません!うまくいきました。
本当に立つかな?立つよ!
本当だ。回路とセンサとプログラムで動いてるんだって!
プログラムは俺がやるよ。俺がやるよ。俺が。みんな仲良くしろよ~。
先輩、僕たちの立ちません。何がよくないんでしょうか。
初期位置をちゃんとロボットに教えてからだよ。
先輩、すごいっす。専攻科ってすごいんですね。
みんな完成したね!
ほんとに立ってるわ!できると思わんかった。。。
信頼性が上がると、荷物も持たせられるよ。いじめてるわけじゃないから。
ドライバ挿されて、ちょっかい出されてもへこたれないんだ~。
ちょっかい出されても立ち続けるなんて。お前すごいぞ!
ということで記念撮影しよか。前期のPeace活動楽しかったです!
教員A「て、終わりじゃないから!これから、倒立ロボットの理論を勉強します。」
学生「え~、寮飯が。」
教員A「作るだけじゃだめだ!理論もやるのが、高専だから!」
学生「はい!知りたいです!」
まずは、本体の部品の構成だ!
次は、回路の構成だ。専攻科生の知識、半端ないって!
次はプログラム、ソフトウェアのフローチャートだ。専攻科生「このロボットには、現代制御が使われててね。」学生「現代制御???」教員「5年生あたりで少しずつ習うからね」学生「え~それやったんですか?」教員「まずやってみること大事だから!」
放課後にこの真剣な表情。電気電子工学科に入ってくれてありがとう!みんな成長が楽しみです。
これから5年間、ひょっとして7年間楽しい学生生活を!
完
最後までご視聴、ありがとうございました。